文芸社の本おすすめ隊

本を愛する職場の仲間たちとおすすめの本を紹介!

競馬に必勝法はありません

お松≫≫
こんにちは!
最近は、桜の開花宣言も全国各地で発表されはじめ、
春を感じる機会が多くなりましたね*
春といえば、「競馬」の盛り上がるシーズンでもありますよね!
天皇賞、日本ダービーなどなど盛りだくさん。
ということで!今回のテーマは「競馬」です。
それでは、ご紹介をお願いします♪

 

私は応募原稿のチェックやコンテスト応募作の下読みなどの仕事をしていますが、そんな私の趣味のひとつが競馬。今回は、その楽しみが増す本を紹介したいと思います。

競馬に必勝法はありません。長年、競馬をしている人ならわかると思いますが、たまに大きな馬券を取っても、長く続けていれば結局収支はマイナスというのが現実。では、なぜ競馬をやるかといえば、それは面白いからに他なりません。とはいえ、負け続けではお金がなくなり、競馬を続けることもできません。だから長く競馬を楽しむためには、ある程度コンスタントな資金回収が必要になります。

そんなコンセプトで書かれたのが、

『投資ゲーム的競馬のススメ』

早来 晴常(2013/10 文芸社)

競馬予想にはさまざまな要素がありますが、本書では実に21の要素を取り上げ、回帰分析という手法で馬券を検討します。周到な“投資ゲーム”であり、これだけ入念に分析すれば流石に精度は上がるだろうと実感させてくれる1冊です。ただ、情報量が多いので面倒と感じる人もあるでしょう。

そんな人にお勧めなのが、

100万馬券を獲る!!

ルーサー 井ノ上(2007/10 文芸社)

本書が注目するのは某専門紙の「スピード指数」で、基本の要素はそれだけというシンプルさ。検討要素を特化したことで意外な穴馬が見えてくるのも面白さです。買い方は馬単・3連単を使って徹底的に高配当を追求しますが、本書の着眼は違った買い方にも応用できるはずです。

一方、一風変わった馬券術を紹介しているのが、

『競馬は枠連! 予想を数値化した最強の法則』

神田 孝(2013/8 文芸社)

この本では、長年、枠連と馬名の頭文字の関係を分析してきた著者が考案した「カナ-数字変換表」を用いて軸となる枠を絞り込みます。馬そのものは全く見ない、邪道のようにも見えますが、その実績を見れば「へえ」となります。買い方を迷う混戦のレースで活用するのもいいかもしれません。
趣向はさまざまですが、いずれも競馬の新たな見方、楽しみ方を供してくれる3冊です。

 

※誠に申し訳ございませんが、ご紹介いたしました
『競馬は枠連!予想を数値化した最強の法則』と『投資ゲーム的競馬のススメ』は、
現在「絶版本」と なっております。

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映画化してほしい本

お松≫≫
こんにちは!突然ですが、皆さまは最近何か映画を見られましたか?
私は先日「パディントン」を見てきました♪
パディントンが可愛らしいのはもちろんですが、
登場する家族の強い絆や愛情が素敵で、心がほっこり温まりました。
さて、そんな今回のテーマは「映画」です。
映画を愛してやまない文芸社のオールラウンド・ぶるーむさんから、
ぜひぜひ映画化してほしい!というおすすめの書籍を教えてもらいました。
それでは、ご紹介をお願いします!

 

こんにちは。オールラウンド・ぶるーむです(笑) 普段は、著者の方々へ出版のご提案をさせていただく仕事をさせていただいております。 そんな中で、是非とも映画化してほしい作品があるのでご紹介させていただきます。

渋谷事件 焼け跡に立ちあがった勇気

小田 幸平(2014/12 文芸社)

渋谷と聞けば、若者、ファッションの街。今は、スクランブル交差点に多くの若者があふれ、海外からもたくさんの旅行客が物珍しく写真を取る姿などを想像する方が多いんじゃないでしょうか? そんな渋谷にて、遡ること50年以上前ある事件が起きました。 実は、この事件に関しては、2000年にピュリッツァー賞を受賞したジョン・ダワー氏の『Embracing Defeat』(のちに三浦陽一、高杉忠明両氏の訳文で『敗北を抱きしめて』の題で岩波書店より刊行)の中でも、触れられています。

この本のすごい所は、かのピュリッツァー賞という世界的権威と影響を持った大きな受賞を持った本に対して、小田さんご自身が、『自分の知識がいい加減だったのか、それともジョン・ダワ―氏が検証もせず、曖昧な知識の下に書いているのかを調べようと思った』(あとがきより)というところからスタートしているんです。正直、小田さんの真実に立ち向かっていく勇気に感銘を受けました。 最初はなかなか上手くいかないことが多かったようです。 当時に関する資料はほとんど残っておらず、諦めかけたこともあったようです。

ただ、そんな中、ふとしたことをきっかけに自体は思わぬ方向へと進んで行ったそうです。 幾多の試練を乗り越え、膨大な資料を読み解き、綿密な取材を繰り返し、事件の真相へとたどり着いた本作。 昭和21年、戦後の焼け跡の日本で、多くが混沌としていた時代に起きた一つの事件には、戦後の日本の時代背景が大きく映し出されていました。  歴史に埋もれた英雄たち、そして小田さんご自身の勇気に賛辞を贈ると共に、是非ともこの作品の映画化を期待したいと思います。 そして、その映画の通行人Aは…私で(笑) 

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世界で羽ばたく文芸社の作品群

お松≫≫
こんにちは!2月も後半になり、だんだんと春が近づいてきましたね。
学生の皆さまは「春休み」があったりして、
卒業旅行など行かれる方も多いですよね!
(ちなみに私は、バリ島に行きました*)
ということで今回は、
「海外」「世界」に関する書籍を紹介していきたいと思います*
それでは、なおすけさんご紹介をお願いします!

 

入社5年目のなおすけです。刊行後のお問い合わせ窓口役として、様々な著者の方々とお話をさせていただいております。皆様がご自身の作品を大切に想われております。そこで私は、作品自身と向き合い、作品の魅力を自分なりにお伝えしたいと思います。
今回、私がご紹介させていただくのは、「世界で羽ばたく文芸社の作品群」の2冊です。どちらの作品も、その内容のやわらかさ、読みやすさは言うまでもなく、読み終えると自然に硬派な向上心をくすぐる2冊となっています。

サンクト・ペテルブルグの夜はふけて

富岡 譲二(2014/4 文芸社)

この物語では、数々の音楽・文学作品などが登場しますが、主人公である冷泉拓郎とナタリアの物語に引き込まれれば、登場する作品を知らなくてもまったく問題ありません。 逆に、何回も読んで、少しずつ映画を見てみようとかガイドブックを買って美術館巡りをしてみようとか、いろいろ広がる作品だと思います。アニメだと、作品が公開された後か同時にキャラクターが売り出されたりしますが、この本では、はまった人が古典に向かうというわけです。
物語は、「ゆっくりと静かに歩めば遠くまで行ける」(ロシア人がもっとも好きなことわざ)ということわざが重要な柱となって進行します。 政治や言葉は、実際の姿を覆い隠す「理念」という形をとって人を苦しめてきました。このことわざを声に出さずそっとつぶやくとき、他人が作った理想や理念で自分を失わずしっかり人生を歩もうとする決意を感じます。焦っているなぁと感じている人たちに是非読んでいただきたいです。だって、きっと誰もが、何かに焦らされているのだから・・・ 私は結構のんびり屋なのですが、この本を読んでさらにじっくりと人生を歩きたいと思っています。

 

『EU覇権国ドイツの驚き!リアル日常』

新城 燐(2013/9 文芸社)

「日常」と「EU覇権国」!? この言葉のギャップにドキリとして手に取った1冊です。「米軍がドイツにいるから、ドイツはロシアとの対決を気にすることなく東欧に進出できる・・・」こんな話かなぁと思うとうまい具合にその予想が裏切られ、引き込まれていきます。
内容は、もっともっと日常的で刺激的なもので、「EU覇権国に暮らすドイツ人の日常」について書かれています。結婚、離婚、性欲、女性の脱毛、同性愛、裸に対するドキッとするドイツ人の認識などコアな関心から子育て、食生活、車事情、教育・・・いろいろな興味に応えてくれるんです。さながら壁に空いた穴からドイツ人を覗いているような気分になります。 まずは目次から読みたいところを選んで、どんどん読んでいくのがいいでしょう!

【著者の新城さんが日本人に送るメッセージ】
周囲の目を気にする、気配りを大切にするという特性は今では弱さの象徴のようになっています。なぜそれらを気にするのか目的をはっきりさせれば突然強さの源泉になるのでは?

シンプルで力強いメッセージをありがとうございます!!

 
※誠に申し訳ございませんが、
ご紹介いたしました『EU覇権国ドイツの驚き!リアル日常』は、現在「絶版本」と なっております。

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