文芸社の本おすすめ隊

本を愛する職場の仲間たちとおすすめの本を紹介!

“女性の生き方”!

 

お松≫≫
皆さまこんにちは。
今回はなんと、私お松が大大大好きなテーマです!
このタイトルのようなフレーズが書かれている雑誌などを見かけると、
ついつい手に取ってしまいます。。
輝いている素敵な女性の生き方は、とても興味深いし勇気をもらえますよね!
それでは、ご覧ください♪

 

こんにちは、特に鉄道好きというわけではありませんが、鉄子です。今回ご紹介するのは、応募原稿チェックやコンテスト審査を担当する部署におります私が、当社に送られてきた最初の原稿の段階から注目していた2作品です。
いずれも“女性の生き方”が描かれた作品で、ふたりの女性の内ひとりは積極的に寄せ打つ波に向かっていき、ひとりは波に足を取られもがきながら生きていきます。ある意味対照的な生き方とも言えますが、彼女らには何か共通するものが感じられるのです。それは、いずれも諦めず前を向いていること、人間同士の絆に支えられていることかもしれません。

統合失調症だけど、がんばって生きています

みえっち(2016/04 文芸社)

主人公「みえっち」は、やる気満々で臨んだ初めてのOL生活の中で統合失調症を発症します。突然の4ヶ月にも及ぶ入院生活は、治癒することのないと言われるこの病気との苦しい闘いの始まりでした。退院しても、人ごみで不安に取りつかれ、妄想や幻聴に苛まれる。回復したかに見えてもふと眠れなくなり病状が悪化する……。
そんな想像を絶する辛い日々が語られているのですが、「コミックエッセイ」という形で、軽妙にユーモラスに表現されていることで、この病気のことが自然と理解されていくような気持ちになります。
つい笑ってしまうような場面も多いのですが、病気のなか人との繋がりを求めていくみえっちと、彼女を支えた周囲の人々の姿に胸が温かくなります。

Beyond My Control

根本 ミネ子(2016/01 文芸社)

本作は、海外雄飛のキャリアウーマンのオーストラリア生活記です。早くから海外勤務を志していたという著者。積極的にキャリアを重ね念願のオーストリア勤務が決まるのですが、当初は2年の滞在のつもりが何と28年も過ごしてしまったというのだから驚きです。
とはいえ作品にはビジネスに関することはほとんど書かれておらず、雄大な土地にまさにたくましき根を張るごとく、かの国に溶け込んだ活き活きと積極的な生き方は、大方の日本人像を覆すものでしょう。
日本とは異なるお国柄ゆえの障害や、失敗もあるのですが、それすら楽しんでいるような著者の姿はとても爽快。「Beyond My Control」の境地に触れつつ、読む者の世界をも広げてくれるような1冊となっています。

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