文芸社の本おすすめ隊

本を愛する職場の仲間たちとおすすめの本を紹介!

あなたへ送るエール本

 

お松≫≫
皆さまこんにちは!
新生活が始まり早くも一ヶ月が経ちましたね。
環境の変化に、少し疲れてはいませんか?
そんな今回のテーマは、「あなたへ送るエール本」です。
それでは、ご覧ください♪

 

こんにちは。オールラウンド・ぶるーむです。高校では、野球部に所属していました。 私の母校は『がばい旋風』と言われ、数年前に甲子園でも優勝したことがあります。
その母校のOBの方で、部活動等の公式戦には、学生服に裸足で何十キロもする校旗を掲げて応援に来てくれる巷で有名な応援団長がいました。その方は、ご高齢で、決して大きな体でもないのですが、雨の日も、風の強い日も大きな声で声援を送って、励ましてくれていました。
さて、今回ご紹介する本は、いろんな想いを持って作られた二つの作品をご紹介したいと思います。他の誰でもない、あなたに伝えたい。この作品を通して、エールを送りたいと思います。
『がんばれ精神ーーーー!ねばれー!きばれーー!がーんばれーーーー!』

夜明けの煌めき ―3・11その先を生きる―

桃井 嶌子(2016/3 文芸社)

東日本大震災から5年の月日が経ちました。著者曰く、『あの頃は、明るく心おだやかに暮らすことが難しく、そのような生活を取り戻せるのは遠い未来のことなのだと思っていた』とのことです。(あとがきより)
桃井さんは、現在、教師として働く傍ら、教え子の育ちや、ご自身の生活をもとに詩歌・絵画などの表現活動に力注がれています。今回は、ご自身が作られた書籍を持って、被災地を回っていきたい。という想いで、この本を作られました。想いを実際に形にされ、行動された姿に、そして、思いのこもった詩の数々に感銘を受けました。
“みなさんは、普段、自分以外のだれかのことを想ったことがありますか?”
“日々、目まぐるしく過ぎ去る時間の中で、想ったことをどれだけ形に出来ていますか?”
ぜひ、この本のように“あなたにしかできない、あなたなりのエール”を誰かに送ってみませんか?苦悩に寄り添い、生きる力を甦らせてくれる本書は、郷土を愛するすべての方に薦めたい不朽の詩集となっております。

献身

ハン スージー(2015/9 文芸社)

献身=『自分のことを顧みず、心身ともにささげるほど他のために尽くすさま』
この作品を読んだときに、一人の女性のことを思い出しました。 彼女は、親の介護のために、友達と遊ぶ時間や、恋人との時間よりも、親のために懸命に介護をしています。もっと、他に使いたい時間やお金だってあったかもしれません。 ただ、それよりも優先すべきことがあったのだと思います。
この本の中に登場する女性も、自分以外の人のために懸命に献身されてきました。 正直、このような状況の中で、これほどまでに、たくましく生きてきた女性を私は知りません。苦悩の先に残ったものとは・・・。家族愛、夫婦愛、そして親子愛とは何かを考えさせられる本作。韓国で生まれ、日本に渡り、懸命に生きた一人の女性の人生が描かれています。衝撃的な最後にも目が離せません。
今も、家族のために懸命に頑張るあなたにこの本(=エール)を贈りたい。

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