文芸社の本おすすめ隊

本を愛する職場の仲間たちとおすすめの本を紹介!

最近読んだ「戦記・歴史小説」

お松≫≫
皆さまこんにちは!今回の記事を含めて、
2015年のおすすめ隊活動報告も残り2回となりました。
年末で、ばたばたと忙しい時期ではありますが、
本を読むことで、
少し落ち着いた時間を作ってみるのはいかがでしょうか。
それでは、ご紹介をお願いいたします!

 

初めまして、おかみーです。今回は文庫サイズで刊行している作品の中から2つ。 タイトルにもありますが戦記・歴史小説です!実は最近ハマってます。プライベートでも読んでます。 まず一つ目が、

海と修羅 司令長官の孤独

山田 遼(2013/11 文芸社)

海軍の連合艦隊司令長官・山本五十六の苦悩を描いた作品です。 良く知られる真珠湾の後、ミッドウェー海戦に突入していくまでを描いています。 日米の戦力差等からなんとか全面対決を避けようと動く山本五十六が、それでも大きな流れから逃れられず覚悟を決めていく話でした。 「人事を尽くして天命を待つ」まさにこの言葉を感じる緊張感のある作品です。 そして二つ目、

謀殺の構図 本能寺の変異聞

山田 遼(2015/03 文芸社)

同じ山田遼先生の作品です。 これはかの有名な本能寺の変を明智光秀の視線で書かれた話です。 本能寺の変を巡る作品ですが、この作品には織田信長は出てきません。光秀を始めとした反逆者の内面が揺れ動く様から、織田信長の像が浮かび上がってくるようになっています。フィクションであるからと明確な理由を定める訳ではなく、損得勘定や様々な感情で動くとても人間味溢れる作品になっていました。 私が歴史小説に夢中になってしまうのは、一つの事実から様々な話を読めるからなんです。

今回紹介した2作品のテーマ『山本五十六』『本能寺の変』も多くの作品で扱われています。その一つ一つが違う顔で歴史の一場面を見せてくれるから面白い。だから同じテーマの作品を色々読みたくなってしまうんです。

とそんなこと書いてますが、今でこそ違いますけれど、以前は歴史小説って苦手意識が有りました。 多くの人の名前が出てきて覚えづらそうとか、日本史の勉強している気分になっちゃったりで。 でも読んでみるとこんなに楽しめるジャンルというのも中々無いなと思います。 苦手意識持っていたのが勿体なく感じます。結構気軽に読めるんです。 戦記・歴史小説、たくさん有りますが皆様も好きなテーマを一つ見つけてみては如何でしょうか。

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