文芸社の本おすすめ隊

本を愛する職場の仲間たちとおすすめの本を紹介!

ハロウィンにぴったり★お勧めホラー・怪談本3選

お松≫≫
皆さまこんにちは!もう10月も下旬に入りました。
ということで、テレビや雑誌、街の至るところまでハロウィンムード一色ですね!
今回は、そんな今の時期にぴったりなおすすめ本を教えてもらいました♪
それでは、ご覧ください♪

 

今年もいよいよハロウィンシーズン到来ですね!皆さま何か準備はされていますか?今日は、今年の春に入社したりこぴんが、ハロウィン気分を更に盛り上げてくれる、3冊のお勧めホラー・怪談本をご紹介したいと思います!

『死体を売る家』

黒木 一於(2012/11 文芸社)

こちらは、「究極のホラー」と評す怪奇時代小説を集めた短編集。おどろおどろしいカバーデザインに表現されているように、紹介する本の中で最も“恐怖”を感じた本でした。タイトルとなっている『死体を売る家』では、主人公が死体の臓腑にナイフを突き立てる場面が無気味かつおぞましくて背筋がゾッとします!また、残酷で物悲しい結末に現代の臓器売買問題への戒めを感じ深く考えさせられました。単なるホラーに止まらず、社会問題への警鐘物語となっているのも魅力的でお勧めです!

新・怪談

奥沢 拓(2015/7 文芸社)

こちらは、小泉八雲の作品を原作に、現代性を盛り込み描かれた怪奇短編集。原作よりも表現が鮮明であるため、不気味さや怖さがストレートに伝わり、想像するだけで鳥肌が立ちました。ですが、魅力は“恐怖”だけではありません。オリジナル短編の『黄金の糞をする男』では、男の糞に黄金の欠片が混じっているというストーリーが斬新!男の結末は惨たらしいが、村人達が黄金欲しさに「どんどん出せ」と男に食事を与える場面は“ユーモア”に溢れ面白いので、ホラーが苦手な方にもお勧めです。

エンドレス

充田 蚯蚓(2007/3 文芸社)

こちらは、自分の身近に満ち溢れるホラーを描いた短編集。どの物語にも“隣にいる人は何を考えているのか?“と自分の周囲へふと疑心を抱いてしまう独特な“恐怖”を感じました。しかし、中には心がほっこりと温かくなるストーリーが組み込まれている話も多く、「ヒヤリとするのに温かい」新感覚ホラーが味わえることが大きな魅力と言えるでしょう。新感覚ホラーを体験したい方は、是非とも「みみずワールド」へ。「ハマる」こと間違いなしです!

このたび紹介させていただいた本は、どれも異なるテイストの恐怖ですので、お好みで手に取っていただけたら嬉しいです。それでは、素敵なハロウィンをお過ごし下さい♪

 

※誠に申し訳ございませんが、
ご紹介いたしました『死体を売る家』は、現在「絶版本」と なっております。

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