文芸社の本おすすめ隊

本を愛する職場の仲間たちとおすすめの本を紹介!

勉強への再チャレンジに最適な本!!!

    

お松≫≫
皆さまこんにちは。
早いもので、明日から9月がスタートしますね!
そんな今回のテーマは「勉強」です。
いくつになっても、
あらゆる分野に興味関心を持ち続けていけたらと思う、今日この頃です。。
それでは、ご覧ください!

 

こんにちは、つばめ男です。
突然ですが、みなさん勉強は好きですか? 好きと答える人はなかなかいないような気がしますが、それは私自身勉強が苦手だからなのかもしれません。
そんな私ですが、社会人になってから「あれ、今日は少し勉強してもいいかも……」なんて思う日が極々稀に訪れます。思うだけで特にこれまで実行はしてこなかったのですが、今日はこの本なら簡単に・楽しく勉強できそう!という書籍をご紹介します。

化学と物理の基礎の基礎がよくわかる本 増補版

飯出 良朗(2002/06 文芸社)

化学、物理、数学――以上の三つは私を勉強嫌いにしたスリートップ教科ですが、私と同じように理系科目に対して苦手意識(あるいは憎しみ)を抱いている人も多いのではないでしょうか。 そんな人達に読んでいただきたいのが本書です。
まず、まえがきを読んでみましょう。『この本は、主として高校で化学や物理をきらいになってしまった人、あるいはきらいになりかけている人、および中学生全学年の人達を主な対象として書いてあります。……』
次に、目次を見てみましょう。『Ⅰ-1.たし算と掛け算』 ……なんか、やれる気がしませんか? 化学や物理を扱った書籍では、基礎的な数学の知識は持っていること前提に書かれているものが多いですが、この本は「基礎の基礎」である「たし算」からスタートし、誰もが躓かないような構成になっています。説明も詳しく丁寧で、これなら理系科目大嫌いの人でも勉強できそうな気がします。

なるほど!気象学 奇跡のような天気の仕組み

宮島 輝夫(2014/11 文芸社)

こちらもタイトルにある通り、気象学なんてまったく触れたことのない人が、読んだ時に思わず「なるほど」と頷いてしまうような気象学を扱った書籍です。
「梅雨」や「ゲリラ豪雨」などの身近なキーワードから、「ポロロッカ」や「テレコネクション」などの聞き慣れないキーワードまで、それぞれ見開きごとにまとめられており、さらに図や写真もたくさん使われていてとてもわかりやすいです! 
個人的には「モーニンググローリー」の項目が面白かったので、興味がある方はぜひ本書を読んでみるか調べてみてください。 全体を通して楽しく読めるので、勉強しているというような堅苦しい気持ちになることなく、気象学を学べる書籍になっています。

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子どもの目から見た「戦争」というもの

   

お松≫≫
皆さまこんにちは。
8月15日の本日は、71回目の終戦記念日です。
今回は、戦争にちなんだ書籍をご紹介します。
それでは、ご覧ください。

 

夏になると、書籍だけではなく、各メディアで「戦争」というテーマがクローズアップされる。大別するとフィクション、ノンフィクションがあるが、是非をさしこむ余地がないのがノンフィクションであろう。文芸社では多くのノンフィクション≒体験記があるが、その中でも、ある意味、もっともありのままの当時の様子と正直な想いが分かる作品を紹介したい。


「大人」たちが勝手に起こした戦争というものに巻き込まれ、「疎開」という状況に身を置かざるをえなかった「子ども」たちは何を思っていたのかがわかる。

ぼくら鏑川戦争応援団 群馬県富岡町へ
  集団疎開した王子第二国民学校の児童たち

石毛 多喜男(2014/10 文芸社)

「少国民」と言われ、兵隊ゴッコに明け暮れた日々が、食糧が乏しくなり、家や町が破壊されていくと、親元から離され「疎開」する。それは当然つらく、淋しく、不安が募ってくる。それらを救ってくれたのは疎開先・富岡の人々のやさしさと自然。大人たちの言葉を信じて、疎開という「非日常」に置かれた子どもたちの「日常」が描かれている。


上記の作品もそうだが、ここで紹介する書籍にはどれも貴重な資料、戦渦をかいくぐった写真や手紙が載っている。

いのちはどこにありますか? 
  硫黄島 父からの手紙と母のノート

宮﨑 誠(2014/3 文芸社)

昭和20年、硫黄島「方面」で、34歳という若さで戦死した父親から届いた手紙は計42通。家族の健康と無事を案ずる「父性愛」に満ち溢れた手紙を読めば、もう一度、平和を守り抜く大切さを考えさせられる。

そして、昨今、世界遺産に登録された「軍艦島」の戦中の様子は、少し意外な気がする話も含まれていた。

燃ゆる孤島 軍艦島22年間の思い出

内田 好之(2016/3 文芸社)

日本の経済発展を支えた炭鉱の島――軍艦島。石炭運搬船への魚雷攻撃、長崎への原爆投下の瞬間、朝鮮人同級生との別れ……、戦中戦後の「様子」「生活」「文化」を、島民だからこその視点で描いた貴重な体験記録。
(ペンネーム/赤ガッパ)

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おすすめエッセイと詩集

   

お松≫≫
こんにちは♪
本日ついに、関東甲信地方も梅雨明けをして、
久しぶりに気持ちよーく晴れた空に幸せを感じる今日この頃です。
さて!そんな今回のテーマは、「エッセイと詩集」です。
普段は小説ばかり手にしてしまいがちな私ですが、
これを機に、いくつか読んでみたいと思いました*
それでは、ご覧ください。

 

皆さんこんにちは、いしなべです。 私は普段、作者の方に出版のプランのご提案などをしています。 今回は私がオススメの作品を紹介させていただきます!
さて肝心の読書はというと主にエッセイや詩集が好きでよく読みます。 一口にエッセイ、詩集というと形式も作品によって大きく違い、読者は作品の中でそれぞれ作者の人生を垣間見ることができます。失敗談や自慢話、楽しかったことや辛かったことをひっくるめて、新しい視点で物事を見ることができると私は思います。エッセイや詩集は一文一文を自分の人生と重ねたり、時には参考にしたりと人生の実践的な教科書です!

というわけで今回は勝手ながら「一度読んだら忘れられない、エッセイ・詩集」を2作品ご紹介したいと思います。

光と風の旅苞

絵:長縄 眞住 文:長縄 美紀子(2015/10 文芸社)

こちらの作品はご夫婦の合作で、作中ではお二人がこれまでに足を運ばれた世界各国の風景とその地での思い出がイラストとメッセージでつづられています。 柔らかなタッチが特徴のイラストと寄り添うような奥様のコメントが本作の最大の特徴です。普通の詩画集では作画の技法などに目が行きがちですが、本作の焦点はご夫婦の想い出です。その場所・その瞬間にしかなかった想い出が切り取られており、お二人にしか作ることのできないオンリーワンの作品だと感じます。
ちなみに表紙の雪景色はお二人がドイツに行かれた時の作品です。奥様のコメントではその時の気温はなんと氷点下13度とのこと!かなり寒く過酷な環境だと思いますが、温かみのあるピンクと黄色の建物と幻想的な風景とコメントが当時の楽しさを伝えてくれています。旅の行く先に迷われているあなた! こちらの作品の中で気になった風景を見に、旅の計画を立ててみてはいかがでしょうか。

KNOW WHERE

塩飽 雅彦(2012/10 文芸社)

突然ですが、皆さんはご自身の生きる理由について考えられたことはありますか? 本作は作者の塩飽氏が世界60か国を旅する中で『自分が生きる理由』に真摯に向き合った写真詩集です。
もともと私は自然(特に山)が好きでした。なので上司にこの本を薦められた時には何気なくぱらぱらとページをめくり、綺麗なフルカラーの写真に目を奪われました。
そして作品を読み進めるうちに本作のもう一つの魅力気づきました。それは「生きる理由」を自問自答しているかのように見えて、いつの間にか読者にも理由を考えさせる、問題提起をしているという点、作者の生きることに対する強烈な問いかけです。
作品のあとがきでは、作者の塩飽氏が27歳に敢行した登山で命を落とされたこと、その後にご両親・ご友人の協力を得て書籍化に至った経緯が明かされます。 私は作品の中で多くの方にメッセージを伝え、生き続けるという一つの答えが示されているように感じました。

2作品ともエネルギッシュで美しい作品です。 今では私のお気に入りの作品で、デスクに常備してあります。 興味のある方はぜひ一度手に取ってみてください!

余談ですが、エッセイ・詩集は執筆の発端も「自分の足跡をまとめたい」、「日常の記録として」「ただただ、書きたい」などなど人によりけりです。エッセイの執筆は作者にとって結果的に自分が普段気づかなかった新しい価値観に出会ったり、ストレス発散になったり、作者自身に与える効用もあるようです。これをきっかけにぜひ皆さんも一作品生み出してみてはいかがでしょうか。もしかしたら新しい自分が見つかるかもしれません…。 以上です!

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